モールス通信用のパドルは2つ所有しています。

今回はそれら2つのパドルを紹介したいと思います。

最初に購入したのはGHD社のGM702です。2020年11月に購入しました。

(外装はもともと茶色ですが、所有していた赤いカッティングシートを貼り付けています。一部剥がれていますが。。)

これは「アマチュア無線を始めたきっかけ」で紹介しましたが、山岳運用をメインに購入したものです。購入の決め手となったのはもともとコンパクトである上に、内部のパドルユニットを外側のケースにスライドさせ、上部のねじを締めることによりさらにコンパクトにできる点です。持ち運びには大変便利だと思います。

ただ、コンパクトさを優先してなのか、難点はパドルのストロークです。ものすごく距離を感じます。調整は可能で内部ユニットの接点位置を六角レンチで緩めて調整し締め直せばOKです。ただ、いい感じで近づけて固定しても、上に書いたスライド部のネジを締めると、内部のユニットが機械的に歪むようで、どちらかのパドルが常時通電状態となってしまいます。また、両方の接点に対して、間に同じ薄いものを挟んで調節しても、必ず左側のパドルのストロークが長くなってしまいます。ネジで固定される接点の部品は円柱なのですが、このあたりの構造に何かしらのクセかアタリのようなものがついているものと思われます。

他に、これは機能に問題があるわけではないですが、品位があまりよくないように感じます。というのも、上に書いた調整時に気づいたのですが、半田付けがイマイチです。接点側にも半田が垂れており、フラットで面で接触するはずが片方の接点のみ凸になっており、上に書いた円柱の部品と点でしか接触しない状態でした。動作不良ではありませんので当方の判断で半田吸い取り機でフラットにし、面で当たるように修正しましたが、こういう作業をユーザにさせるのもどうかと思います。ちなみに他の場所も過剰に半田が盛られております。不慣れな作業者がいたとしても仕方がありませんが、後の製造行程でのチェックが甘いとか、そういった決して良くはない製造/品質体制であると想像できます。ワクワクしながら購入した初めてのパドルでしたが、残念な結果です。

今後、もうGHD社の製品は買わないな、という感想を持ってしまいました。

次に購入したのはBencher社のJA-2です。中古で2021年8月に購入しました。

GHDのGM702を購入後すぐにモールスで通信をし始めたわけではなく、CWデビューはトレーニング後(トレーニング方法はまた書きたいと思います)の2021年4月なのですが、以降自宅でもGM702を使用していました。QSOを重ねれば慣れる面もあるかと思っていましたが、やはりストロークが長いことと左右で異なることはストレスとして残っており、せめて自宅用にパドルを新調したい、と考えるようになっていました。

（移動用もGM702から買い替えるかもしれませんが）

自宅用のパドルとして候補に挙げていたのは以下の2つです。

・Vibroplex社 Bencher vibroplex iambic Deluxe(chrome base)

・Bencher(Vibroplex社) BY-2 chrome basre iambic paddle

どちらもデザインに高級感がありますし、飾っておくだけでも良いぐらいです。

新品の場合は調べた限りでは国内代理店から購入するよりも個人で輸入する方が少し安いです。

このうちどちらを購入するか相当悩んだのですが「Bencherはタッチが良い」というコメントをどこかで耳にしまして、Bencherのパドルを購入すことにしました。ただ、ちょうどいいタイミングでオークションにJA-2が出品されましたので、こちらを落札。

BY-2とJA-2の違いは、JAの方は日本モデルで、BYとは違い両方のパドルにテンションをかけている後ろ側のバネの強さを調整できるようになっています。

購入した結果、とても良い買い物ができたと思います。

タッチがとても柔らかいし、調整も楽で接点の間隔もバッチリ調整できます。

中古品でしたが程度もよいです。

無線機までのケーブルは近所のハードオフでRCA(赤白コード)→3.5mm変換ケーブルをばらして接続しました。

また、これだけ程度の良い高級感あふれるパドルのホコリ避けとして、アクリルケースを自作しました。ホームセンターで2mm厚のアクリル板と専用接着剤を購入し、板をカットして接着しました。初の自作アクリルケースとしては結構いい出来映えかと思います。

このケースも販売されてはいるのですが、結局のところ自作の方が安かったです。

ということで、おそらく一生もののパドルを導入することができました。

キーイングも少し上達?したかと。。

最後までご覧いただき、どうもありがとうございました。